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2014-07-05

東京ガスのCMのどこがいけなかったのか


一見ハートフルなこのCM。YouTubeのコメントでも「このCMの何処が悪いの?」なんていう意見がトップに来ていたりして、何が悪かったのかということについての理解できない人が多いように見える。今日はこのCMのどこがいけなかったのかについて考察してみよう。

このCMを問題視してる人の大多数は、CMそのものに対してではなく、現在の就活の理不尽な状況に対して怒っているのではないかと思う。今の就活の惨状は非常事態であり、上の世代が若者に対して押し付けた理不尽な要求であり、若者に対する侮蔑であり、けしからん!!と。そして、そういうものをキャッチーで人の目を惹きやすいからといってCMの題材として取り上げること、そして企業のイメージアップに利用することがけしからん!!と。リアリティがありすぎるのが問題だなんていう意見もあるけど、争点はそこじゃないだろう。就活というナイーブでセンシティブな題材を選んでしまったのが間違いだったのだ。

逆に、このCMを見ても特に問題がないと感じてる人は、就活に対するそういうナイーブな側面を無視しているか気づいてないかのいずれかではないかと思う。おそらくはこんな風に考えてるのだろう。

  • 就活は就活で辛いよねー。けどそれをCMに取り上げることとは関係ないよねー。
  • 就活が辛いのなんてしょーがないよねー。けど就活はそういうものだし頑張ればいいんじゃねー。
  • 就活の辛さとか興味ないわー。俺には関係ねー。

おそらく、このCMを見たときの評価は、普段就活というものに対してどういう想いを抱いてるかで変わってくるのではないだろうか。CMそのものの出来不出来だけではなく、その背景にあるものまで様々な軸を考えないと、このCMが問題だと思ってる派と、そうでない派は会話が咬み合わないと思う。

結論としては、このCMの問題点は配慮が足らなかったことだろう。なので、すぐにCMを撃ち切ったという判断は正しかったと思う。色んなことに配慮してCMを作るのは大変だと思うが、誰しも失敗するものだし、これからも頑張って良いCMづくりに励んで欲しいと思う。(TVを見ない私が言うのもなんだが・・・)

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